海外ドラマは単語のイメージやニュアンスがつかみやすいと感じています。
自分にとって「deserve」はドラマでイメージをつかめた英単語のひとつ。
辞書や単語帳で「~に値する」「~を受ける価値がある」のような訳が載っているのですが、正直よくわからないままでした。
ですが、海外ドラマによく出てくるのもあって、何度も繰り返し耳にするうち、いつの間にかイメージがつかめるようになってました。
そこで今回は、海外ドラマでつかんだ「deserve」のイメージについて触れてみます。
「deserve」の訳は?
辞書や単語帳を見ると、このような訳が出ていることが多いと思います。
でも海外ドラマを観ていると you などの人が主語になる形で、
「ふさわしい」
「資格がある」
「自業自得」
などいろいろな字幕訳になっているのをよく見かけます。
モノやコトだけでなく人にも使われるうえ、良い内容・悪い内容の両方で使用できる英語「deserve」。
そのせいか、使われている場面によって訳され方がだいぶ変わってくる印象があります。
良い内容で使われる場合
職場で昇進した、功績が認められて表彰されたなど、何かしら良いことがあったとします。
それを聞きつけ、周りの人たちが口々に、

You deserved it! Congratulations!
ふさわしいよ! おめでとう!
お祝い事に対して「あなたはそれを受けるに足る人だよ」などと褒め称えてくれる、そんなシーン。
けっこう身近にあるようなシチュエーションかと思いますが、これも字幕だと、
など、お祝いする内容・状況に合わせて、より自然に聞こえるような日本語に訳されていることが多いです。
悪い内容で使われる場合
次は逆のパターンとして、刑事ドラマでよく見かける一幕を。
事件を捜査する刑事が、被害者について家族や友人、職場の同僚から話を聞いていると、

He deserved it!
自業自得だよ!
こんな風に言われるときがあります。
被害者の性格・行動などから、「彼は(被害を)受けるに足る人物だったよ!」、「(彼が被害に遭ったのは)当然のことだよ!」と評価している訳ですが、字幕でよく見るのは、
のような厳しい一言。
一方、被害に遭った人を慰めるように、

You didn’t deserve this...
これはひど過ぎるよ…
否定形にすることで、「(こんな目に合うなんて)おかしい、ひど過ぎるよ…」と伝えるシーンもけっこう見かけます。
個人的に、このように否定形で使われているのに気づいたときには、「良いこと・悪いことだけでなく肯定・否定でも使えるなんて、思った以上に便利そう」といった第一印象を受けました。
「deserve」のイメージは?
海外ドラマの字幕を通じてつかんだ、「deserve」の個人的なイメージは、

【肯定】当然だよ / 【否定】当然じゃないよ
このようなイメージを持つようになってからは、ドラマのセリフで「deserve」が出てくると、フレーズが聞きとれるようになってきたし、何を言ってるのかもわかるようになりました。さらに自分自身でも「deserve」を使って表現できるようになってきてます。
まとめ
「deserve」は「~に値する」という意味だと辞書や単語帳で何回学んでも、

どうもイマイチ、ピンとこないなあ…。
使い方がよくわからないから、意味の方も頭に入ってこなくて覚えられない…。
そう思ってましたが、実際に会話で使われているのをドラマで見かけるうち、やがて「当然だ」とのイメージをなんとなく抱くようになった「deserve」。
一度イメージをとらえられると、よくわからなかった単語だったのが、「人もモノも主語にできて、良いこと・悪いこと両方の場面でOKで、肯定でも否定でも使える便利な単語なんだ」と気づけるように。
便利だからこそ、ネイティブもホントによく使うのだろうし、英検などの資格試験にも出てくるんだろうなと、そんな納得感を自然と抱けるようになりました。
もっとも、刑事ドラマの中では「自業自得だ」「報いだ」といった使い方を見かけることが圧倒的に多いですが…。
海外ドラマや洋画を見ていて、「資格がある」「ふさわしい」「報いだ」「自業自得だ」などの日本語字幕が出てきた際には、今回の「deserve」が使われているかもしれません。
個人的な感想ですが、知ってる英語表現を実際の会話で聞きとれると、海外ドラマをより楽しく感じられるようになります。
興味のある方はぜひ、「自業自得だ」のような字幕が目に入った際には耳をそばだて、「deserve」が聞こえてこないか試してみてはいかがでしょうか。

