仕事・勉強の合間に英語をインプットする【Tea Break 英語フレーズ】。
刑事もの・推理ものなど犯罪ドラマによく出てくるシーンのひとつに事件現場(crime scene)があります。
立ち入り禁止テープで囲われた現場の前に刑事が到着、こんな場面を見た記憶のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は「犯罪ドラマの登場人物」の英語フレーズ(事件現場編)を紹介します。
「犯罪ドラマの登場人物」の英語フレーズ(事件現場編)
forensics「鑑識」
「鑑識」と聞くと、アメリカの某有名TVドラマで描かれているような、事件現場やラボで忙しそうに作業する捜査官の姿が真っ先に思い浮かぶかもしれません。
自分の場合、犯罪現場で写真をバシャバシャ撮りつつ、凶器や指紋、毛髪などさまざまな証拠を見つけ出す科学捜査の専門家=「鑑識」と言ったイメージがあります。
ドラマの中で、犯罪が行われたらしい跡を見てとった刑事が、
I’ll call forensics.
鑑識を呼びます。
のように言っている場面もよく目にします。
ただ、自分が「鑑識」の英語を知ったのは、英語の音を聞きとったのではなく「目で文字を見て」、でした。
具体的には、刑事が訪ねた先の部屋のドアに書かれた「forensics」の英語、そのすぐ下に出ていた「鑑識」の字幕、それを見て「forensics=鑑識」とわかるように。
そのせいか、いまだに聞き逃すことも多いです…。
coroner「検死官」
字幕で「検死官」以外に「検察医」「監察医」のように訳されているのをよく目にするcoroner。
The coroner has already arrived.
検死官(検察医、監察医)はすでに到着しています。
犯罪ドラマでは、事件現場のご遺体・死体(dead body / body)を前に、「検視官」が「刑事」に死亡推定時刻などを説明する姿がよく描かれます。
大まかにはなりますが、自然死や病死以外、つまり不審死(suspicious death)が疑われた際、事件性を考慮して検死や司法解剖を行い、その死因や死亡状況などを明らかにする人物、それが「検死官」です。
ただ日本と欧米とでは司法制度が異なっているのもあり、言葉の意味や使われ方、時に言葉そのものまでもが違ってくる場合があるのだとか。
coronerのほかに、
a medical examiner 「検死官、検察医、監察医」
というフレーズがアメリカのドラマの中で使われているのを見たこともありますよ。
(あるドラマでは「検死官」が着ている制服の背中に「ME(=medical examiner)」と書かれてました。)
victim「(事件の)被害者」
殺人や窃盗など事件で被害に遭った人物は「被害者」と呼ばれていますが、英語の「victum」は犯罪に限らず事故や災害、疾病、戦争などさまざまな被害における「犠牲者、被害者」を指す単語になります。
犯罪による被害者、殺人事件の被害者などの場合、それがはっきりわかるよう、
a crime victim「犯罪被害者」
a murder victim「殺人の被害者」
のように表現されることも。
一方、「被害者」を意味する別の英語に「casualty」が挙げられます。
ただし「victum」と異なり使われる範囲は狭く、主に戦争や災害、事故による「死傷者、犠牲者、被害者」に使われる言葉なのだそうです。
- The detectives interviewed the crime victim.
刑事たちはその犯罪被害者に質問をした。 - The bombing had 25 casualties.
その爆撃の犠牲者は25人でした。
犯罪ドラマで「casualty」と耳にするような際には、爆弾や銃撃などの大規模な事件が発生していて、日本語字幕に(「被害者」ではなく)「負傷者、死傷者」と出ている、そんな印象があります。
まとめ
個人的にドラマの登場人物の中で一番気になるのはcoroner「検死官」だったりします。
欧米の犯罪ドラマを観ていると、(理由はわかりませんが)登場する検死官の多くは、知的でユニークかつ人間的にも成熟した人物として描かれているように感じていて、自分はそういうキャラクターに好感を抱く場合が多いです。なのでドラマを観るときには、出てくる検死官はどんな人物かに注目しています。
(犯罪ドラマには「検死官」が主人公・主人公の相棒役の作品もあるので、その手の作品は特にお気に入りになりやすい気も…。)
「鑑識」や「検死官」、「刑事」など犯罪ドラマには数多くの登場人物が出てきますが、日本語と英語がつながってくると、誰がどの役どころなのか、ぱっとわかるようになるなと感じています。お気に入りのキャラクターの役割や立場がどんな英語で話されているか注目しながらドラマを視聴するのも面白そうです。

