英語の授業で学ぶ、S(主語)、V(動詞)、O(目的語)、C(補語)。
これらがきちんと揃った、正しい英語を話そうと頑張るほど英語が出てこなくなってしまう。
こういうこと、よくあるのではないでしょうか。
でも海外ドラマでは、およそ文章とは言えないような数ワードだけで会話する、そんなシーンもけっこう多いです。
数語だけで十分伝わる、海外ドラマで見かけた便利なひと言フレーズを紹介します。
ひと言フレーズの例・使い方
学校の授業や海外ドラマで学んだフレーズを自分でも使ってみようとした瞬間、

あれ、このフレーズで使う動詞は get だっけ、それとも take?
こんな風に迷って結局話せなかったこと、ありませんか?
(実は自分、こういうのは日常茶飯事です…。)
でも英語には完璧な文章でなくてもちゃんと伝わるフレーズはたくさんあります。
例1:rain check
約束事や予定を「また今度」「次の機会に」と延期・リスケしたい時に使えるフレーズです。正確な文章としては、
Can I take a rain check? / Can I get a rain check?
またの機会にできる?/また今度でいい?/それ、延期できる?
でもこんなきちんとした文にしなくても、

Rain check?
また今度でいいかな?
このひと言だけで十分通じる、使いやすい表現です。
例2:No offence
相手に対して何かしら言いにくいこと、批難・侮辱になりかねないようなことを口にするような場面で、
といったニュアンスを伝えられるフレーズ。
No offense to you, but S + V
悪気はないのだけれど、でも…/気を悪くしないでほしいのだけど、でも…
と文章にして使うほか、言いたいことの前後でひと言添えるような使い方も可能です。
例えば、

I don’t think he’ll come to the party.
彼がそのパーティーに来るとは思えないんだけど。
などと相手が気を悪くしそうなことをうっかり口にしてしまって、
「あ、なんだか非難がましく聞こえちゃったかな…?」
「なんだか誤解されちゃいそうだな…?」
「しまったかな…?」
ちょっとマズかったかなと感じた時に、

No offense.
あ、気を悪くしないで/悪気はないから。
こう後から付け加えることで「責めてるわけじゃないよ/悪く言うつもりはないよ」などフォローできますし、

No offence, I don’t think it’ll work…
気を悪くしないで、うまくいくとは思えなくて…。
のようにあらかじめ文頭に置く使い方もOKです。
例3:crystal clear
「水晶(= crystal)のように透明で明瞭、はっきりしている」、つまり「はっきりわかる」「容易にわかる」ことを表す英語表現。

Is that clear? / Do you understand?
わかった?

Sure. It’s crystal clear.
はい。よくわかりました。
のように使われます。
そしてこれもまた、
Crystal clear.
よくわかりました/はっきりわかりました。
このひと言だけで十分伝わります。ある海外ドラマでは「Crystal」の一語だけでも使われてました。
まとめ
S(主語)、V(動詞)、O(目的語)、C(補語)などの文法を意識しながら英語を話す。これって実際にやってみると「かなり難しいなあ…」と感じます。
今回紹介したフレーズを使った文章例を見ても、単語数にして10に満たないくらいの短さでしょう。それでも、

あれ、rain check って冠詞がいるんだっけ? それに動詞は get? take?
crystal clear の主語は、It と That のどっち?
こう迷ってしまって英語が出て来なくなる、これ、自分はかなりあります…。
でも、完璧な文章にしなくても伝わるフレーズって意外と多いです。また英会話では沈黙し続けるのが一番印象がよろしくないと聞いたことも。
なので今回のようなひと言フレーズを使って、
まずはここを目指してみてはいかがでしょうか。

