【体験談】「こうしておけば…」と後悔しないための英語フレーズ(写真撮影編)

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ここ数年、街中やデパート、駅などで外国人旅行者をよく目にするようになってます。

見知らぬ人に英語で話しかけられる

こんなこと、ここ何年もの間一度も経験していなかったのですが、今年に入ってからなぜか立て続けに外国人観光客から英語で話しかけられる機会がありました。
(人気の観光スポットに足を運ぶ機会が最近多かったせいかもしれません…。)

知らない人にいきなり話しかけられるのって、日本語であってもちょっとびっくりしますし、ドキドキして上手くしゃべれないことも多いです。

まして、それが英語となると、

うまく伝わらなくって残念だった…。

もっとうまく言えたらよかったんだけどな…。

そんな実体験から「あの時どう会話すればよかったのか?」について考察してみました。

【実体験】写真撮影を頼まれた(英語で)

【シチュエーション】
  • 人気スポットで撮影待ちの列に並んでいたら、自分の前の人から「家族と一緒に撮ってほしい」と写真の撮影を頼まれた。

Can you take a photo?
写真を撮ってもらえますか?

Oh…, sure… Well, say cheese.
えっ…、いいですよ…。えっと、ハイチーズ。

Thank you.
ありがとうございます。

Oh, wait. One more. Say cheese.
あ、待って。もう一枚(念のために撮りますね)。ハイチーズ。

Thanks.
ありがとうございました。

Can you check?
(写真を)確認してもらえますか?

…? Oh, absolutely! Perfect, thank you so much!
…?ああ、もちろんです!完璧です。どうもありがとう!

Not at all.
いえいえ。

「伝わらない」を「伝わる」にするには?

自分の中で一番引っかかったのは、撮った写真が問題ないかを確認してもらおうとした場面でした。

列に並んでまでしてせっかく家族で撮った写真でしたから、ブレていたりピンボケしていたらもう一枚撮りますよ、という気持ちで、

Can you check?
(写真を)確認してもらえますか?


と伝えたところ、しばらく間がありました。

こちらの言いたいことがぱっと伝わっていなかったわけですが、とはいえ、最終的には「absolutely」と返してくれたし、写真も確認してくれていますから、なんとか伝わってはいたようです。

でもやっぱり相手の反応を考えると、もっとわかりやすい言い方があったはず。

どう伝えればよかったのでしょうか…?

誰にでもわかる、より簡単な英語を選ぶ

個人的には、

Can you check the photos?
写真を確認してもらえますか?

のように「the photos」を省略したから、「何を確認するの?」となってしまったのかな、省略しないで丁寧に伝えておけばよかったかな、などと考えていました。

せっかくだし、自分より英語に詳しい人に聞いて確認してみようと、知り合いの英語教師(日本人)、そしてネイティブスピーカー(アメリカ人)に今回の体験談を話してみました。

すると予想と少し違って、

Are they good? とか、もっと簡単な英語の方がわかりやすかったのかも?

こんな意見が。

相手がネイティブスピーカーではない可能性も考えられるので、good のような簡単な英語で話すとより伝わりやすいと思う、そんな趣旨でした。

ちなみに自分が気にしていた点についてですが、ネイティブ的には、

Can you check? でもまったく問題なく通じるよ。
だって確認するのが「写真」なのは、ここでは明らかだから。

むしろ、check の方が少し気になったようで、

check は「チェック」と日本語にもなってて日本人はよく使うけど
自分がネイティブ同士で話すときには look とかだなあ。

確かに日本語ではよくチェックを使いますが、そもそもこの写真でいいかどうかを「見て」確認してもらいかったわけです。

なるほど、確かに good とか look を使うのは考えつかなかった…!

いろいろな意見をもらえたことで、

  • Are they good (with you)? / Are they okay (for you)?
    これで良いですか?
  • Please take a look (at the photos).
    写真を見てください。→ 確認してください。

などのシンプルな表現でも伝えられたし、こっちの方がもっとわかりやすかったよね、と気づけました。
(特に good なら英語が得意でなかったとしても通じやすそうです。)

伝えるタイミングを選ぶ

また、個人的にもうひとつ気になっていたのが、「もう一枚撮影する」のところ

写真を撮影するときって、連写機能を上手に使ったりして何枚か撮る場合があります。自分も手ブレとかピンボケとかが気になる方なので、写真はたいてい複数撮るようにしています。

なので、この時も2枚は撮るつもりでした。それもあって、

Oh, wait. One more.
あ、待って。もう一枚(念のために撮りますね)。

こう伝えたわけですが、これ、写真を撮る前のタイミングで伝えておいた方が、絶対によかったですよね…。

事前に「念のため何枚か撮りますね」と英語で伝えられていたら、よりスムーズに撮影出来たはずですが、

でも、こういう場合って英語でどう言うの…?

そこでネイティブスピーカーにどんな英語表現がありそうか聞いてみたところ、

I’ll take a few just in case.
念のため、何枚か撮りますね。

もちろん、one more でも言いたいことは通じます。

ただ、それをあらかじめ伝えておけたらもっとよかったし、なんで複数枚撮るのか、その理由を「念のため(just in case)」ときちんと伝えておくと相手も納得しやすいだろうなと思います。
(複数枚撮って怒る人はそんなにいないかなとも思いますが、旅程の都合で急いでいるなどもありそうですので。)

写真撮影で役立つ英語フレーズ

このほか、スムーズな写真撮影に役立つシンプルな英語フレーズをいくつか教えてもらいました。

【写真を撮る前】
  • I’ll take a few just in case.
    念のため、何枚か撮るようにしますね。
  • Let me take a few just in case.
    念のために何枚か撮らせてくださいね。
【写真を撮っている間】
  • Are you ready?
    準備はいいですか?
  • Say cheese!
    撮ります!
  • Smile!
    笑って!(=撮ります!)
  • One, two, three!
    いち、に、さん!(=撮ります!)
【写真を撮ったあと】
  • Got it. / Took it.
    撮りましたよ。
  • I’ll take one more just in case.
    念のため、もう一枚撮りますね。
  • Let me know if it looks okay / good.
    撮った写真はよさそうですか?
  • Let me know if you need to take more.
    もっと撮る必要があれば教えてください。

まとめ

かつて、英語が得意な人の体験談を耳にしたことがあります。

非ネイティブの人と英語で会話したとき、

ネイティブが話す通りの流暢な英語で話したのに全く通じなかった…。

一緒に会話していた別の人が話す、あまり流暢ではない英語の方が通じていてショックだったのだとか。

今回の体験で「ネイティブと同じ会話=伝わる会話」とは限らないなと実感するのとともに、ふとこの話が思い出されました。
(もっとも、自分の英語はネイティブにはほど遠いのですけれど…。)

ただ、会話で重要なのは、相手にとってわかりやすい会話の仕方を心がけることが第一なのだと、改めてそう感じています。

非ネイティブの中には(自分がそうですが)英語がそれほど得意じゃない人もいるでしょう。そのような人にとって、ネイティブスピーカーと同じスピード、流暢さの英語で話されても聞きとれないので困ります。流暢かどうかの問題以前にそもそも聞きとれないから会話が成り立ちません。

逆にネイティブとは違う英語の方がわかるのであれば、あえて流暢ではない英語を話した方が伝わりやすいでしょう。

ちなみに、今回の体験を通じて、相手から学んだことがありました。

それは、人に撮影を頼むときのコツ

ちょっとしたことですが、いきなり写真撮影を頼まれてびっくりしながら、それでも断らなかったのは「相手が求める写真が明確でわかりやすかった」から。

撮影を頼まれた際、「こう撮ってほしい」とその場でカメラ(スマホ)を構えて先に教えてくれたので、光の加減や構図、拡大・縮小の有無などを悩まずそのまま写真を撮れました。

この方法なら言葉が通じなくても思った通りの写真を撮ってもらいやすいので、

今度自分も真似してみよう!

そう思いました。

数年ぶりに英語で話しかけられたことを通じて、シンプルかつ親切なコミュニケーションを意識するのは大切だと改めて気づきました。それと同時に、写真撮影を頼むコツまで学べる、そんな得がたい経験でした。