どうするか既に決めていたけれど、もう一度よく考えて、

どうしようかな…?

やめておいた方がいいのかな?
などと考え直したりする。
そのような場面で役立つ「よく考える」「考え直す」を表す英語表現を紹介します。
「よく考える」「考え直す」の英語フレーズ
think over / mull over「よく考える、熟考する」
think よりも深く考える、熟考するときに使われる英語 consider「熟考する、検討する」と同じ意味を表せるフレーズで、
- I’m thinking over the offer.
その提案を熟考しているところです。 - I’ll mull it over.
よく考えてみるね。
なお、mull over はカジュアルな表現なので、会話の中でよく使われるのだそうです。
rethink「考え直す、見直す」
recycle = re + cycle 「再利用する」
reskill = re + sikil「再教育する、学び直す」
などと同じく、「再び」を意味する接頭辞「re-」が動詞「think」に付き、「再び考える、考え直す、見直す」といった意味を表すように。
We have to rethink the plan.
我々はその計画を考え直さなければならない。
元々は以前の考えや意見を改善・変更することを前提とした表現らしいのですが、

単に判断を遅らせて「もう少し考えたい」と伝えるような時も「rethink」を使ってるよ
オーストラリア出身の知り合いの方からそう教えてもらいました。
I’d like to rethink the contract…
その契約についてもう少し考えたいのですが…。
have second thoughts「考え直す」「気が変わる」
やろうとしていたことについて、もう一度よく考えて、

やっぱり、やらないことにします
そんな「考え直す」「気が変わる」を表せるフレーズで、
- I have second thoughts about my job change, actually.
実は、転職するか考え直してます。 - If you have any second thoughts, talk to me about it.
考え直すようなことがあったら、知らせてね。
のように言えます。
なお、同じく「気が変わる」を表すのによく使われるフレーズに、change one’s mind がありますが、これとは異なり、

考え直しましたが、やっぱり同じ結論に達しました
このような場合も have second thoughts を使って大丈夫です。
なので、引っ越そうと思っていたけど、もう一度考え直した後、

I had second thoughts, but I decided to move.
考え直したのですが、やはり引っ越すことにしました
一方、もし change one’s mind「気が変わる」を使うのであれば、考え直した結果、意見が変わった場合になるので、

I changed my mind / had second thoughts, and I decided not to move.
考え直して/気が変わって、引っ越さないことにしました
まとめ
紹介したもののほかに、
- have (get) cold feet「直前で怖気づく、二の足を踏む、尻込みする」
というフレーズもよく耳にします。
I thought she would have (get) cold feet.
彼女は怖気づいたのだろうと思ってました。
ただし、結婚や引っ越しなど人生が変わるような大きな出来事(life change events)にしか使われないのだとか。そう言われてみると確かに、最近観た海外ドラマでも結婚式の話題でこのフレーズが出てきてました。
また別の海外ドラマで、上司が部下に「その仮説は成り立たない」と伝えた上、「Think again.」と命じているシーンを見たことがあります。この字幕訳が「考え直して」だったので、アメリカ出身の知り合いの方に、

「Think again.」も日本語字幕で「考え直す」だったんだけど、何か違いはあるの?
そう聞いてみたところ、

「Think again.」だと「You’re wrong.(間違ってるよ)」が前提にあるニュアンスになるなぁ…
と教えてもらいました。
上に挙げた刑事ドラマの場合は、「君の仮説は違っている」と上司が伝えているので、「(間違ってる=You’re wrong.)だから、もう一度考えて」といったニュアンスになる「Think again.」が続いても矛盾はしない、そういうことなのでしょう。
ダンスや演技などに取り組む選手が上手くいかなかったとき、コーチに「Again!(もう一度/やり直し!)」と厳しく指示される、それと似た印象があるのかな、と感じたりもしました。

